福島第一原発の汚染水処理が混迷を深めている。一昨年の9月に東電は総理に、「26年度内に汚染水の処理を終える」と約束した。ところが、この約束は遵守されず反故にされてしまった。エネ庁に確認したところ、現在の全量処理目標は当初より二ヶ月遅れの27年5月ということらしい。

 この全量処理という意味も、全てをALPSで処理するということではなく、既存ALPS・増設ALPS・高性能ALPS・RO濃縮水処理設備・SARRYでのストロンチウム除去・KURIONでのストロンチウム除去・モバイル型ストロンチウム除去設備という7つある多核種除去設備「等」で1度でも処理したことを指すそうだ。繰り返すが、全量処理の全量はALPSでの全量処理ということではないらしい。

 ということで、ALPS以外の装置で処理した汚染水には多核種が残存するので再度ALPSに通すことを予定しているが、そこまで終えるには1年以上の年月を必要とするかもしれないとエネ庁も認めている。しかし、仮に1年以上かけてALPSで処理したとしても・・・ALPSはトリチウム以外の62核種を除去できますと喧伝しているが、実際にはコバルト60・ルテニウム106・ヨウ素129・アルチモン125の4核種には効果を発揮し切れていないのだ。

 この4核種については、増設ALPSや高性能ALPSでの除去を期待していたが、どうやら思ったような効果は出ていないらしい。そうなれば、ALPS後の汚染水にもトリチウムを含め5核種が残存していることになり、その処理をどうするのか大いに疑念が残る。

 この汚染水問題については、ここ暫くの間に自民党の所管部会がはっきりしなくなっているので、複数の幹部議員に再設営をお願いした。