決算行政監視委員会で通算3回目の質問をしました。私に今回与えられた質問時間は質疑応答往復で20分。国土・消費者にも所属していますが、広範囲に質問可能な決算での質問機会を心待ちにしていました。なぜなら、決算で質問に立つ機会があったら絶対に取り上げようと思っていたテーマがあったから。それが、核燃料サイクル!

 私は先の衆議院選挙で党の公約とは別に自らの公約において、以下のように国民の皆様とお約束をしました。「3.11の地震による・・・(中略)今こそエネルギー政策を大きく転換すべきです。原発への依存をしっかりと低減し、他のエネルギーへシフトすべきです。特に、核燃料サイクル計画については破綻を認め、今すぐに事業を中止しなければなりません。発送電の分離や総括原価方式も改め、国際標準のスマートグリッドやデマンドレスポンスを導入し・・・(以下、略)。」

 破綻している核燃料サイクル計画からは一日も早く撤退するべき。選挙の前から選挙中はもちろん、自由民主党の代議士として活動している今でも考えはまったく変わりません。

 質問は13時からなのに各方面からの電話が9時前から鳴り続け、10時を回ったころには部屋の前に経産省と文科省の方々がズラリ・・・。今まで2回した質問時にはなかった光景。11時過ぎには携帯電話が鳴り出てみると・・・。こうしたことを聞きつけ、気にかけ励ましてくれた先輩も、感謝。

 最初の質問はエネルギーナントカという民間団体が経産大臣に提出した提言書について。この提言書については、現職の経産省職員が書いたものでは?という疑惑があり、参議院での審議や報道で問題になっている。またしても「電力ムラ」かと辟易する内容。この点については参議院での審議で職員の関与を否定する大臣答弁があるので、私は「疑われるようなことがあること事態が問題」と苦言をていし先へ進む。何しろ時間がない。私が質問をしたいのは提言書の中のある部分について。

 この提言所の中に、規制委について独立はいいが孤立は良くないという体でまるで「原子力ムラの住民を規制委にコミットさせろ」というような行がある。これは明らかにおかしいし絶対に認めちゃならんこと。国際機関のIAEAの基本原則や安全要件にも次のような行がある。規制機関は利害関係者から不当な圧力を受けないように、全ての機関から独立であること、政治や経済からも不当な影響を受けずに独立した判断をすべき。自民党の選挙公約にもこうある「独立した規制委員会による専門的判断をいかなる事情よりも優先します」と。我々政治家、特に自民党の政治家こそが、規制機関をあらゆる圧力から守る先兵であるべき。この点を大臣に確認。

 次にもんじゅ。1万点もの点検漏れが発覚したわけだが、点検してなかったわけだからその予算はどこに?これは事前のヒヤリングでのやりとり。秋本「未点検なんだから点検予算はどこに?」 文科「予算要求自体がなかったので余剰はない」 秋本「1万点もの点検費用を予算要求しないって?」 文科「点検期間を現場で勝手に延ばしていたので予算要求して来なかったという顛末」 秋本「じゃ、要求額が少ない(前年比で半減)という点から査定の時点で未点検に気づけたんじゃない?」 文科「点検マニュアルのチェックは規制庁の仕事で、そこを通って文科に来るのでその要求に応えて予算をつけるから・・・」 秋本「文科は何も見てないってこと?」というようなことで、予算額やあらゆる観点から何十ものチェック体制でミスの再発を防ぐ体制をつくるよう指摘。

 もんじゅは定常運転をしていないので炉規法との関係があやふやで保全計画への規制機関のコミットがいまいちだった。今回の点検漏れも平成22年第二保全サイクル当初から発生していたのだろうから、こうした点が点検漏れや予算からミスを推計出来ない遠因になっていることは否めない。ちなみに、新しい基準では定常運転前の炉も炉規法の対象となる。今まで対象外としていたことが不思議でならない。

 次に、RETF(リサイクル機器試験施設)について。この施設はもんじゅと対のような施設で、もんじゅから出る使用済み燃料を再処理する工場。もんじゅは数十年先まで完成する見込みがないのに、この施設は800億円以上の予算をかけて平成12年には建屋が完成している。完成していれば当然税金がかかるわけで、今まで一回も動かしたことがなく未使用なのに約13億5千万円課税されている。完成してゆうに10年以上も経っており、もんじゅは少なくとも2050年までは完成しないとの公式見解のなかで、何の代替案も出されることなくただただそのまま放置されている。何も考えていないのか、何か対処するとサイクルの綻びを認めるとでも考えて不作為を続けているのか分からんが、2050年までプレーを続けるのだけは勘弁してもらいたい。早急に対策を講じるべきだ。

 次に使用済み核燃料プールについて。全国にあるプールの容量の総計は約2万トンで、そのうち1万4千トンがすでに使用されていて埋まっている。全国の原発が仮に全基定常運転をしたとすると約1千トン/年の使用済み核燃料が排出されるわけで、単純に考えても6年くらいでプールは満杯になり、この国のどこにも使用済み核燃料を保管する場所がなくなる。そうなれば否応なしに原発は止まることになる。個々の原発を見ていくと事態はさらに深刻で玄海などは3年くらいで満杯になる。

 党の部会でもこの話をしたことがあるが、こういう話をすると必ず「むつに5千トン搬入できます」とのたまう。本当にそうなの?むつは東電と原電が作っているけど、本当にどこからでも5千トン運べるの?と分かっていながら聞き返す。むつは東電と原電の出資した会社が事業展開しており、東電と原電の使用済み核燃料を搬入することを目的としている。他社のものは搬入できないのだ。今回の質問でもそれを改めて確認させてもらった。

 福島にある東電の原発は言うまでもなくペケ。むつに運び込まれたであろう燃料のスペースはどうするのか。これをエネ庁に問うと「事業者が考えることで何も聞いていない」となる。東電は実質国有化したわけで、汚染水も地層処分もそうだが国がしっかりしなきゃダメなんじゃないのか。搬入地域のことも考えるべきで難しい問題ではあるが、少なくとも場当たり的なノーアイデアではダメだ。

 もうそろそろ不毛な議論は止めて、我々の世代で答えを出そうじゃないか。50年後、100年後、1000年後の我々の子孫に、今の私たちに感謝してもらえるような政策をチョイスしたい。利益だけ享受しツケは次世代に回すような政策は止めるべきだ。

 それらをふまえて大臣に、「核燃料サイクルに対してどのような所見をお持ちになっているか」問いました。答弁は・・・。

 ある先輩議員からは、「ゼロ回答だったね」と言われました。それでも明日からまた核燃料サイクルからの撤退を訴え続けます。頑張るぞ!